芸術公社は、2014年11月に正式に発足したNPO法人です。2015年1月23日に設立記念シンポジウムを開催し下記のステートメントを発表。以来、自ら掲げたミッションを体現すべく各地で事業を展開しています。

 

芸術公社のミッション

芸術が今日の時代と社会に応答し、未来に向けて新たな公共理念や社会モデルを提示しうるものであるという認識のもと、同時代芸術に関わる事業の企画および実施を通じ、日本およびアジア地域の芸術文化振興に寄与します。

芸術公社では以下の4つのアプローチで、上記ミッションの実現に取り組みます。

1.「あたらしい公共」を提案し、体現する
インディペンデント(個)とパブリック(公)を繋ぐ「あたらしい公共」として、公共、民間問わず多様なイニシアティブと連携しながら、芸術文化を通じ、あらたな社会モデルを提案、体現します。
2. 時代と社会に応答するあらたな芸術の方法論を提唱し、実践する
「芸術のための芸術」にとどまらず、歴史や社会から思考し、問いを立て、現実の社会に影響を与えうる同時代芸術の形を探求し、その方法論を提唱、実践します。
3. 異なる専門性を持つディレクターによるコレクティブ
上記理念を体現するために、プロデューサー、エディター、リサーチャーなど異なる専門スキルを持つ複数のディレクターがプロジェクトごとにユニットを組み、ディレクター・コレクティブとして活動します。
4. アジアにおけるプラットフォームを目指して
国内のみならずアジア、世界において上記理念を共有する個人や組織と連帯し、アジアの諸地域で活動を展開、同時代芸術のためのプラットフォーム形成を目指します。

4つの事業カテゴリ

1. プロデュース事業
国内外の文化機関やイニシアティブとの連携のもと、各種アート作品やプロジェクトのプランニング(企画)、プロデュース(製作)、ランニング(運営)を行います。
2. メディア事業
同時代表現に関する情報や言説を、地域や時代を超えた公共財として共有・継承するため、多様なメディアを駆使した編集・出版・発信を行います。
3. シンクタンク事業
国内外の研究機関、助成機関等との連携のもと、文化政策、都市計画、観光、アートマネジメント等、複数の専門領域を横断する研究調査(リサーチ)を行い、その成果を政策提言へと発展させます。
4. 教育・基盤整備事業
時代と社会に応答し、国際的視野で活躍する人材や観客の育成を目指し、自治体、教育機関、企業へのアウトリーチも含め、教育プログラムの開発・実践を行います。また、芸術創造環境の基盤を長期的に整えることを目指し、各種パイロット事業を展開します。

<2015年1月23日 設立シンポジウムにて発表>

ロゴについて

ロゴは「芸」をモチーフにしています。苗木を両手で捧げ持ったり土に植え込んだりしている様子から来ている字ですが、その形は時代時代で変化し続けて来ました。またその意味も変化し続けています。アジアに根ざした自らのルーツを探りながら遠い過去にまで遡ろうとすること。未来を志向してできるだけ長い射程を見出そうとすること。その両方から得られる像とはどんなものだろう。そんな難題と向き合いスタートした探索と制作でした。

ここから国境を超えて広がるネットワークが築かれて行った時、その関係によって、また少しずつ変化するかもしれません。芸術公社という、生き生きと変化する活動体とともにある、柔軟な運用の展開を想定したロゴでもあります。

(佐藤直樹/ASYL アートディレクター)