シアターコモンズ’22  平和のための緊急ステートメント

NPO法人芸術公社の主催するシアターコモンズ’22では、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、平和のための緊急ステートメントを発表いたしました。

シアターコモンズ’22  平和のための緊急ステートメント | シアターコモンズ’22 (theatercommons.tokyo)


本日をもってシアターコモンズ’22は閉幕いたします。

実際に会場に足を運んでくださった皆様、遠隔からご参加くださった皆様、アーティストやスタッフ、サポーターとして関わってくださったすべての皆様に感謝を申し上げます。昨年12月から現在に至る急速なオミクロン株感染拡大を受け、複数の海外演目の中止を含むプログラムの大幅な変更を余儀なくされましたが、結果的に大きな中断や混乱なく会期を終えられることに安堵しております。 3月31日まで、オンラインでの配信で引き続きお楽しみいただけますと幸いです。

会期が終盤にさしかかった2月24日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まりました。私たちが作品を上演している今この瞬間にも、軍事侵略という暴力に晒され、傷つき、苦しむ人々がいることに、計り知れない悲しみと憤りを覚えます。私たちはその脅威の中にあるすべての人々と連帯します。

一方、シアターコモンズをともに作り上げている仲間にはさまざまな国籍の人間がいますが、その中にはロシア出身者も含まれています。国家による強制同期にあらがうことが許されない国から来た彼女が、今どれほどの不安と悲しみの中にいるかを想像し、私たちは、彼女や彼女のように葛藤する人々とも深く連帯します。

国籍やイデオロギーによって友と敵を分けるような態度は、自分たちだけの正義に基づく戦争行為に口実を与えてしまいます。私たちは、国家の名の下に個人の権利を奪う、いかなる脅威にも反対します。

シアターコモンズは、国際的な芸術創造の「コモンズ/共有地」として、表現の自由と人権の尊重という、人類が長い時間をかけて獲得してきた価値を後退させないための努力を継続します。同じ志を有するすべての人々と連帯し、今、この瞬間にも脅威に晒されているすべての人々に寄り添います。そして、有事において芸術は無力だと嘆くのではなく、これまで表現の自由や人権の獲得のために命を落としたすべての人々に想いを馳せ、その存在を忘却しない方法としての芸術を、引き続き探究していきます。

 

 2022年2月27日
シアターコモンズ実行委員長 相馬千秋
シアターコモンズ事務局チーム 一同