芸術公社代表理事・相馬千秋がフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章(3/16)

報道関係各位

芸術公社代表理事の相馬千秋がフランス共和国文化省より芸術文化勲章シュヴァリエを受章いたしました。

芸術公社代表理事の相馬千秋が去る3月16日 、在日フランス大使館において、クレール・テュオーデ文化参事官により、芸術文化勲章シュヴァリエを受章いたしました。フランス共和国文化省より、相馬がこれまで実践してきた主に舞台芸術分野における日仏を始めとする積極的な国際交流と、先進的な作品紹介に努めてきたことに対する評価をいただき、この度の受章となりました。
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受章理由

相馬氏はフェスティバル/トーキョー(F/T)の国際化と国際的知名度向上に大きな役割を果たしました。同氏は演劇とコンテンポラリーダンスがあらゆる面で十分な地位を得ていない状況にありながら、F/Tを5年で日本で最も重要な演劇祭の一つに押し上げました。その取り組みの中で、フランス人アーティストを迷うことなくF/Tに招へいしました。例えば2009年にシルヴァン・モーリス、2010年にジゼル・ヴィエンヌ、2011年にジェローム・ベル、2012年にジャン=ミシェル・ブリュイエールなど、枚挙にいとまがありません。

相馬氏は、アジアやその他の地域の舞台芸術界のさまざまな担い手が国境を越えて考察を深め、シェアするアプローチを提唱しました。同氏はフランスとフランス人アーティストにとって、パートナーであると同時に貴重な橋渡し役です。フランスはそのことに対して感謝の意を表し、芸術文化勲章シュヴァリエに叙しました。

フランス大使館ホームページより
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相馬千秋より答礼の挨拶(要約)
 
私はフランス留学時代、社会と芸術の成熟した関係に衝撃を受け、日本やアジアでも可能な芸術文化環境をつくることを生涯の仕事にすることに決めた人間です。ですから本日、フランスから勲章を頂いたことは、わたしにとって特別な意味と感慨があります。

しかし、すべてはまだ道半ばです。いよいよこれからが本番です。本日頂いた勲章は、これからもっと頑張れ、というフランスからの強いメッセージだと受け止めます。そしてこの勲章は、これまで共に活動してきたアーティストやスタッフ、支えて下さったすべての方々に授けられたものであり、彼らへの感謝とともに頂戴したいと思います。

今日、テロや災害など度重なる危機を前に社会全体が息苦しくなっています。芸術は、人間社会が不可避的に生み出してしまう衝突や排除を具体的に解決するものではありません。しかし歴史を想起させ、現在に問いを発し、未来に警鐘をならすことはできる。この信念のもと、わたしはこれからも世界中のアーティストや仲間とともに活動を続けていきたいと思います。本日頂いた勲章は、そのための最強の「お守り」になると確信しています。ありがとうございました。

相馬千秋

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フランス人劇作家・演出家パスカル・ランベールのメッセージ

親愛なる千秋、パリより友情を込めて君を祝福します。君がいままで成し遂げてきたことすべてに鑑みて君を尊敬しています。それは芸術のためであり、僕らフランス人アーティストのためであり、あるいはロドリゴ・ガルシアを始めとするスペイン人アーティストの友人たちのためであり、僕の友人のロメオ・カステルッチのためであり、君が勇気と才能を以って招聘した素晴らしいアーティストたちのためでもありました。二人で議論を交わしたことや一緒に立ち上げたプロジェクトのことを思い出します。一番良く覚えているのは、新宿にあるフランス菓子の店で話し合ったときのことです。君が、やりたいことをもうやることができないとわかったときです。演劇が、ダンスが、芸術が好きでしょうがない君がいました。とても心が痛むひと時でしたが、君の才能と藝術に対する愛情が消え失せてしまうとは、一瞬たりとも思いませんでした。今日、君に授けられたものがそれを物語っています。それは感謝であり、評価です。復活です。心を込めて。
パスカルより。

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芸術公社は、この受章を喜ぶと同時に、引き続き芸術分野における国際交流に努め、国内外問わず文化に関わる様々なプロジェクトに邁進していく所存でございます。

引き続きお引き立てのほどどうぞよろしくお願いもうしあげます。

芸術公社メンバー一同