シアターコモンズ:ジゼル・ヴィエンヌ特別ワークショップ開催 (5/3)

<シアターコモンズ>
ジゼル・ヴィエンヌ 特別ワークショップ


  Photo: Mathilde Darel (c)DACM

人形を介して哲学的で審美的な世界を出現させる鬼才演出家、ジゼル・ヴィエンヌ。今回の来日公演に合わせて、シアターコモンズでは、東京ドイツ文化センターとの共催により、ジゼル・ヴィエンヌを講師に迎えた特別ワークショップを実施します。

ヴィエンヌは人形への興味について「人間の現前と不在を同時に表せるマリオネットは、人間の表象の可能性を考察するのに適している」と語ってきました。彼女が人形とともに表象する世界は、人間の極限を暴き出す「隠喩」として、頻繁に暴力や死、殺人や異常性愛が描かれます。そして、一方では完璧な美や調和を求めながら、もう一方では破壊やカオスを希求してしまうように、人間が相反する両極に引き裂かれる状態を、言語、身体、集団的経験などを通じて、時に寓話的に、時に哲学的に舞台化していきます。その圧倒的で異質な世界は観るものを理性と欲望の葛藤に陥れ、試し、やがて人間という存在そのものの考察へと導いていくのです。

  まずワークショップ参加者には、前日( 5月2日)に東京ドイツ文化センターにて開催される討論会「演劇についての新たな考察:ジゼル・ヴィエンヌを迎えて」を聴講して頂きます。静岡および京都での公演に先駆け、ヴィエンヌ氏本人に、自らの創作を支える問題意識と方法論について過去作の映像を交えながら語って頂き、彼女が投げかける究極の問いをともに掘り下げます。

 続くワークショップでは、前日の討論会で提出されたジゼル・ヴィエンヌの問題意識に対し、それらを舞台化/作品化する演劇的アプローチについて詳しく学びます。人間が抱える根源的な欲望や葛藤を、身体や言語、装置や美術などを介在して舞台化するには、どんな思考的手続きを踏んでいくのか。ジゼル・ヴィエンヌとの対話によってその方法論に接近しつつ、少人数でのグループワークやディスカッションを経て、参加者それぞれの表現に還元していきます。演劇や身体表現に限らず、美術、映像、文学など多様なメディアでの表現を志す方にお勧めのワークショップです。ご応募お待ちしております。

【ワークショップ講師】ジゼル・ヴィエンヌ
【ワークショップ企画・進行】相馬千秋(シアターコモンズ・ディレクター/芸術公社)

【日時】 2017年5月 3日(水)10時30分〜17時
【会場】 東京ドイツ文化センター 

【言語】 英語・日本語逐次通訳つき
【定員】 20名程度(事前申込/応募者多数の場合は選考あり)
【参加費】 3,000円(当日現金で支払い)

【応募条件】
・前日5月2日(火)の討論会「演劇についての新たな考察:ジゼル・ヴィエンヌを迎えて」に参加できる方。
・記録用の写真や映像の使用を許諾頂ける方。

【応募方法】
*締切ました。ご応募ありがとうございました。

【応募スケジュール】
・応募締め切り:2017年4月21日(金)
・2017年4月24日(月) までに応募者全員に選考結果をメールにてご連絡致します。

【アーティスト・プロフィール】

ジゼル・ヴィエンヌ Gisèle VIENNE
1976年生まれ。振付家、演出家。哲学科を卒業後、人形劇の学校として著名なフランス国立高等人形劇芸術学院で学ぶ。アヴィニョン演劇祭でもたびたび作品を発表しているほか、日本での活動も旺盛で、 _2007年、招聘アーティストとして京都のヴィラ九条山での5か月の滞在を経て2010年にはフェスティバル/トーキョー・京都国際舞台芸術祭で『こうしておまえは消え去る』を上演して話題を呼んだ。 2004年から続く作家デニス・クーパーとのコラボレーションでも数多くの作品を生み出し、2014年には同氏との『Jerk』を、同じく活動初期からの共同製作のパートナーである演出家エティエンヌ・ビドー=レイとの『マネキンに恋して』とともにSPACで上演。ダンサーやアイススケート選手との共同製作を行うほか、自身による写真やインスタレーションも発表。現在は17年11月に発表予定の、15人のダンサーからなる新作を手がけている。

【お問合せ先】
シアターコモンズ実行委員会 (事務局:NPO法人芸術公社)
artscommons.tokyo.inquiry@gmail.com 

主催:シアターコモンズ(NPO法人芸術公社)、東京ドイツ文化センター
企画制作:NPO法人芸術公社
協力:アンスティチュ・フランセ東京、SPAC – 静岡県舞台芸術センター、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター

<ジゼル・ヴィエンヌ来日公演情報>
「腹話術師たち、口角泡を飛ばす」
5/6-7 静岡公演 @ 静岡芸術劇場
5/11-12 京都公演@京都芸術劇場