佐藤朋子『オバケ東京のためのインデックス 第一章』
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作品紹介
土地や歴史の膨大なリサーチを新たなナラティブに再編成し、レクチャーパフォーマンスとして語り直す手法を開拓しているアーティスト、佐藤朋子。複数の物語/歴史の合流地点としてのレクチャーは、彼女の声と身体を経由し、そこにあり得たかもしれないもうひとつのフィクションを生み出す装置ともなる。 シアターコモンズからの委嘱を受け、港区エリアをフィールドとする長期的なリサーチと創作に取り組む佐藤。前回はその「序章」として、1965年に岡本太郎が記した都市論「オバケ東京」を起点とし、映画『ゴジラ』や如月小春の戯曲を引用、戦後の東京と現在を接続した(前作は映像インスタレーション版として、2月4日より開催の恵比寿映像祭にて展示される。詳細はこちら)。今回はいよいよその「第一章」として、都市で移ろいゆくものたち、「オバケ」に象徴される非人間的な存在をも招き入れながら、新たな都市論としてのレクチャーパフォーマンスを出現させることになる。
アーティスト
佐藤朋子(さとう・ともこ)
1990年長野県生まれ、神奈川県在住。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。レクチャーの形式を用いた「語り」の芸術実践を行っている。日本が辿った、いびつな近代化への道のりや、大文字の歴史からこぼれ落ちてしまった出来事が物語る歴史の複数性への関心と、各地に残る伝説や遺跡などへの興味から、作品を制作する。そして、史実の調査過程から浮かび上がる事柄を複眼的につなぎ合わせ、フィクションとドキュメントを行き来する物語を構築する。主な制作に、『しろきつね、隠された歌』(2018)、『瓦礫と塔』『ふたりの円谷』(Port B 東京修学旅行プロジェクトにて上演、2018–19)、『103系統のケンタウロス』(2018)、『MINE EXPOSURES』(2019)、『TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読』(⻘柳菜摘との共作、2020)。
作品クレジット
構成・演出・出演|佐藤朋子
製作|シアターコモンズ
上演記録
シアターコモンズ ’22
2022年2月26日〜27日
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