佐藤朋子『オバケ東京のためのインデックス 第二章』
- 作品プロデュース
- プロデュース事業
- 主催
作品紹介
土地や歴史の膨大なリサーチを新たなナラティブに再編成し、レクチャーパフォーマンスとして語り直す手法を開拓しているアーティスト、佐藤朋子。複数の物語/歴史の合流地点としてのレクチャーは、彼女の声と身体を経由し、そこにあり得たかもしれないもうひとつのフィクションを生み出す装置ともなる。 2021年、2022年と2年連続で、佐藤はシアターコモンズからの委嘱を受け、港区エリアをフィールドとするリサーチを展開。日本の近現代史の表舞台であり続け、現在も再開発により風景が激変する都心・港区。その過剰さと向き合うべく佐藤は、1965年に岡本太郎が記した都市論「オバケ東京」を出発点として、複数年かけてリサーチの成果を自らの身体にトレースする作業を継続している。第三弾となる今回は、1960年代にオノ・ヨーコ、ジョン・ケージなど数々の伝説的パフォーマンスが行われていた草月アートセンター(1958–71)の歴史を召喚しながら、レクチャーパフォーマンスを創作する。生身のパフォーマー/語り手である佐藤自身の身体を経由することで、いかに「オバケ」的なるものが現在の都市に還元されるのだろうか。
アーティスト
佐藤朋子(さとう・ともこ)
1990年長野県生まれ。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。レクチャーの形式を用いた「語り」の芸術実践を行っている。近年の活動に、オンライン・プロジェクト『TWO PRIVATE ROOMS-往復朗読』(青柳菜摘と共同、2020–)、第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」(東京都写真美術館、2022)出品、「公開制作vol.2 佐藤朋子 狐・鶴・馬」(長野県立美術館、2022)など。また、シアターコモンズにて東京をフィールドに展開するプロジェクト『オバケ東京のためのインデックス』に2021年より取り組んでいる。
作品クレジット
構成・演出|佐藤朋子
いけばな講師|秋山美晴(草月流)
協力|一般財団法人 草月会
会場協力|ゲーテ・インスティトゥート東京
上演記録
シアターコモンズ ’23
2023年3月2日〜3月5日
プロジェクト一覧へ戻る