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サエボーグ『ソウルトピア』

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Photo by Yuki Homma

作品紹介

自らの皮膚の延長としてラテックス製のボディスーツを自作し、装着するパフォーマンスを展開するアーティスト、サエボーグ。性別などの固定化されたアイデンティティや、人間の身体そのものを超越したいという強い願望を原動力に、玩具のような雌豚や害虫の着ぐるみに身を包み、食物連鎖の最底辺で明るく生きる家畜たちの世界を作り出してきた。その圧倒的なキャラクター愛と造形力は「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA) 2022-2024」受賞など高く評価されている。 本作は、シアターコモンズおよび世界演劇祭から委嘱を受けて制作されたもので、サエボーグがデザインする動物たちが共生する、メタバース空間をプロデュースした。世界中どこからでもアクセス可能な遊戯空間「ソウルトピア」では、誰もが自在に動物に変身し、人間界とは異なるルールで戯れることができる。家畜動物として、ジェンダー・年代・言語を超えたコミュニケーションを行うことで、物理的な接触をも超越する新たな出会いの形や交流を楽しめるはずだ。

アーティスト

サエボーグ

1981年富山県生まれ。女子美術大学卒業。家畜や害虫などを題材にした自作のラテックス製ボディスーツで、パフォーマンスやインスタレーションを展開する。2014年第17回岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞、2022年Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024受賞。

近年の主な発表として、「世界演劇祭2023」(Zoogesellschaftshaus、ドイツ/2023) 、「Tangente St.Pölten」( Jahnturnhalle、オーストリア/2024)、「Engawa A Season of Contemporary Art from Japan」(グルベンキアン近現代美術館、ポルトガル/2024)等の公演、近年の個展に「黒部市美術館開館30周年 サエボーグ Enchanted Animals」(黒部市美術館、2024年)、グループ展に「Swingers,RIGING(Flinders Street Station、オーストラリア、2025年)、「Ultra Unreal」(シドニー現代美術館、オーストラリア/2022)、「Enchanted Animals」(黒部市立美術館/2024)、「Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展」(東京都現代美術館/2024)等の展覧会の他、多数の発表を国内外で展開。

公式ウェブサイト:https://saeborg.com/
参考ウェブサイト:「サエボーグ ラテックスの身体から眺める人間たち+サエボーグいきもの図鑑」 PERFORMING ARTS NETWORK JAPAN https://performingarts.jpf.go.jp/article/81488/

作品クレジット

構成・デザイン|サエボーグ
ドラマトゥルク|セバスチャン・ブロイ
メタバース制作|株式会社ライノスタジオ
テクニカル運営|本間悠暉
当日運営|橋場みらん
謝辞|DJ TKD、ちぇちりあ、露木妙、ゴッホ今泉、株式会社A440、野村つよし
会場協力|ゲーテ・インスティトゥート東京
主催|シアターコモンズ実行委員会

上演記録

シアターコモンズ ’23

2023年2月23日〜3月5日

世界演劇祭2023

2023年6月29日〜7月14日

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