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「コロナ時代における、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの新地平」

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一般財団法人川村文化芸術振興財団によるソーシャリー・エンゲイジド・アート助成金の公募説明会およびシンポジウムの企画制作・運営業務を担いました。

シンポジウムでは、コロナ時代において切り拓かれるべきソーシャリー・エンゲイジド・アートの新たな地平について、これまでの助成対象アーティストや外部論客を交え、理念・創作プラン・現場を横断しながら議論が行われました。

シンポジウム概要
日時|2020年8月27日 /アーカイブ映像配信
https://www.youtube.com/watch?v=I_hEvD-6xw8

ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)とは、積極的に社会と関わり、参加・対話のプロセスを通じて、人々の日常から既存の社会制度にいたるまで、何らかの「変革(change)」をもたらすことを目的としたアート活動を総称するもの。

しかしいま全世界を覆うコロナ危機においては、集まること、対話すること、移動することが感染拡大リスクとなり、SEAの活動も大幅な制限を受けています。と同時に、この制限をマイナスとのみ捉えるのではなく、人々がこれまでとは異なる方法で社会に関与し変革をもたらす契機とすべく、様々な試みが世界各地で始まっています。

ウイルスや災害などリスクを抱えつつも持続可能な社会や、人間以外の事物との共存・調和を目指す生態系、それらを実現させる新たな社会モデルの実験と発明。2021年度のSEA助成は、コロナ時代の社会課題に取り組むアートプロジェクトのプランを広く公募し、10件程度を目安に採択、実現に向けたプロセスをサポートします。

当シンポジウムでは、コロナ時代において切り拓かれるべきソーシャリー・エンゲイジド・アートの新たな地平について、これまでの助成対象アーティストや外部論客を交え、理念・創作プラン・現場を横断しながら議論します。

【第一部】イントロダクション 18:0018:15   

ご挨拶:川村喜久(一般財団法人 川村文化芸術振興財団理事長)
2021年度ソーシャリー・エンゲイジド・アート助成の説明 

窪田研二(キュレーター/川村文化芸術振興財団理事)
2021年度ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成公募開始にあたり、本助成のヴィジョンと特徴に加え、コロナ時代に対応した2021年度助成の新規変更点について詳細を説明します。応募を検討されるアーティストや団体の皆様はぜひご覧ください。

【第二部】報告プレゼンテーション 18:1519:15

「コロナ禍におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの実践事例」

コロナ後に国内外で行われたSEAのアートアクションをまとめて紹介。Black Lives Matterへの応答やオンラインで展開されたプロジェクトなど先行事例を通じて、コロナ禍におけるSEAの輪郭を浮かび上がらせます。
・プレゼンター:毛利嘉孝(東京藝術大学教授/SEA助成審査員)

これまでのSEA助成受賞アーティストによるプレゼンテーション
過去3か年でSEA助成対象となったプロジェクトについて、その思想と実践についてお話頂きます。
・高山明(演出家、Port B主宰/2018年度SEA助成対象者)
・琴仙姫(クム・ソニ)(アーティスト/2019年度SEA助成対象者)
・きむらとしろうじんじん (アーティスト/2020年度SEA助成対象者)

【第三部】ディスカション  19:3021:00

討論「コロナ時代における、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの新地平」 100分

コロナ禍で全世界の人々や振る舞いや生活環境、社会状況が激変する中、SEAの芸術実践における新たな課題を抽出し、あらたなビジョンを探ります。Black Lives Matterなど世界中で可視化される運動とそこに現れない差別や分断に対し、芸術はいかなり方法でコミットし社会変革を仕掛けることが可能なのか。コロナ禍において「社会的にエンゲイジドする(参加する)」意味と形はいかに進化させられるのか。コロナおよびBLMの激震地であるニューヨークの事例も交えながら、多面的に議論します。

・エキソニモ(アーティスト/NY在住)
・高山明(演出家、Port B主宰/2018年度SEA助成対象者)
・琴仙姫(クム・ソニ)(アーティスト/2019年度SEA助成対象者)
・きむらとしろうじんじん (アーティスト/2020年度SEA助成対象者)
・相馬千秋(アートプロデューサー/SEA助成審査員)
・毛利嘉孝(東京藝術大学教授/SEA助成審査員)
司会:窪田研二(キュレーター/川村文化芸術振興財団理事)

主催:一般財団法人 川村文化芸術振興財団
企画・制作:NPO法人芸術公社
配信協力:有限会社ネオローグ

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