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佐藤朋子『オバケ東京のためのインデックス 序章』

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©シアターコモンズ’21 / photo: Shun Sato

作品紹介

土地や歴史の膨大なリサーチを新たなナラティブに再編成し、レクチャーパフォーマンスとして語り直す手法を開拓しているアーティスト、佐藤朋子。複数の物語/歴史の合流地点としてのレクチャーは、彼女の声と身体を経由し、そこにあり得たかもしれないもうひとつのフィクションを生み出す装置ともなる。 今回佐藤は、シアターコモンズからの委嘱を受け、港区エリアをフィールドとするリサーチを展開する。日本の近現代史の表舞台であり続け、現在も再開発により風景が激変する都心・港区。その過剰さと向き合うべく佐藤は、1957年に岡本太郎が記した都市論「オバケ東京」を出発点として、今後複数年かけてリサーチの成果を自らの身体にトレースする。その結果として紡がれるレクチャーパフォーマンスは、この地域で移ろいゆくものたちをいかに招き入れ、どんな物語を語り直すことになるだろうか。

アーティスト

佐藤朋子(さとう・ともこ)
1990年長野県生まれ、神奈川県在住。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。レクチャーの形式を用いた「語り」の実践を行っている。日本が辿ったいびつな近代化への道のりや、大文字の歴史からこぼれ落ちてしまった出来事が物語る歴史の複数性への関心と、各地に残る伝説や遺跡などへの興味から、作品を制作する。そして、史実の調査過程から浮かび上がる事柄を複眼的につなぎ合わせ、フィクションとドキュメントを行き来する物語を構築する。主な作品に、『しろきつね、隠された歌』(2018)、『瓦礫と塔』『ふたりの円谷』(Port B 東京修学旅行プロジェクトにて上演、2018–19)、『103系統のケンタウロス』(2018)、『MINE EXPOSURES』(2019)など。

作品クレジット

構成・演出・出演|佐藤朋子
会場協力|港区
製作|シアターコモンズ

上演記録

シアターコモンズ ’21
2021年3月9日〜10日

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